刹那、込み上げる想い。 [雑言。]
甘い甘い囁きは、聞こえない振りをして、
見つめる熱い眼差しは、気付かぬように視線を逸らし、
いつだってそうやって、
愛の芽を摘んでいたの。
終わるのが怖いから、
始まらなければいいと思っていたの。
君とは。
足掻いても。 [雑言。]
何がいいとか悪いとか、
主観が過ぎる話題は避けていた。
君との違いを再確認したくなくて、
私との違いに気付いて欲しくなくて、
ずっとずっと、避けていた。
でもまあきっと、バレてたよね。
loss of control [雑言。]
知るべきなのは私の方だった。
思い知らなじゃならないのは、
私の方だったよ。
思い知らなじゃならないのは、
私の方だったよ。
私も君を救えない。 [短歌。]
もうどうしようもないほどに事態は悪化して、
例えすべての対策が意味をなさないものになったとしても、
それでも、逃げ出すことは許されない。
暗にそんな圧力をかけられて、今に至る。
「君の手じゃ所詮私は救えない 無力なことを思い知ってよ」
想い出に酔うように。 [雑言。]
秋の薫りが近付いて、
風がオレンジ色に感じられたから、
また今年も思い出す。
何年たっても忘れない、
忘れられないあなたとの日々を。
秋に途切れたあなたとの、
細くて脆い心の糸を。
良いように捉えてろ。 [短歌。]
あのときどこを見ていたのか。
言いかけた言葉はなんだったのか。
知りたいけれど、知らないほうが幸せなことばかり。
きっと。
「妄想でずっとあなたに恋をする 解釈は常に私の味方」
少しの言葉で揺らぐ。 [雑言。]
何を語ろうか。
愛だの恋だのもいいけれど、
出来れば対等で居続けたいんだ。
私が君に寄りかかることなく、
君が私に依存することなく。
その為には、
何を語ればいいのだろう。
君との、代替のきかないもの。 [雑言。]
久々に取り出したあの思い出は、
案の定少し湿気っていた。
次に思い出すはいつのことだかわからないけど、
まだ大切に取っておく。
虫干しを兼ねて、眺めながらそう思うんだ。