転じるならば福の方に。

良い事と悪い事は半々。
重量でとるか、容積でとるかはさて置き。

「足早に去ってゆく秋　北風は君と私の心を揺らす」

落ちてゆく葉を理想に。

ふわふわと漂う。

邪険にされない程度に、

けれど視界には映るくらいに。

恋は愛と違う。

只々君を想う。

今の君ではなくて、

勿論あの頃の君を。

｢愛情はきっと心の奥底で燻ったまましこりとなって｣

その思い出は共通で。

遠い日の思い出を風化させないように。
けれど思い出すこともないように、
上手に上手に、生きていかなくちゃ。

そう、あなたがしているように。

さしあたって棄てるべきプライド。

どうしてもって言うのなら、

考えてやらなくもない。

その程度で構わないからさ、

私のこと思い出してよ。

｢愛情に触れるためには幾つもの膜を剥いでく必要がある｣

固持。

打てる手があるのなら教えて欲しい。
もう形振りなんて構っていられないから、
今すぐに。

恋の病。

困ったことに愛は、

いつまでたっても消化されない。

ずっとずっと体内に留まって、

そのうちじわじわと血液に交ざり混む。