春にして。

風に舞う姿に、あの日の心を重ね合わせた。

ひらひらと、

成す術もなくさ迷ったあの日を。

舞い落ちる前に。

ライトアップもいいけれど、

街灯にさりげなく照らされているってのも、

美しいもんだねと感じた、今宵。

「幾年も変わらずに咲く風景に薄紅色のフィルターを乗せ」

日々は確信犯。

考えなきゃいけないことが多いけど、

どうも頭が回らなくてね。

君に言わなきゃいけないことも、

そうやって先送りにしているんだよ。

何に代えても優先すべきだったのに。

手探りで求む。

心の安定が欲しいがために、
手放した君をまた、
捕まえることが出来るのだろうか。

「決心も吹き飛ばすほどの風の中　その涙だけは静かに落ちる」

忘れてゆく記憶にすがる。

悲しいのは今に限った話じゃないし、

胸が痛いのなんてもうずっと前から。

逆に解決した試しなんて一回もないのにさ、

今がこんなにも辛いのはなんでだろうね？

暗闇の中。

正しい答えが分からない。

見失ったのはいつからだろうか。

花びらのように風に舞い。

どうか届きますように。

あなたのもとへ、私の気持ちが。

そして私のもとへ、

あなたからの想いが。

ただの呟きだとしても。

さよならを言うか言わないかは自由。
終わらないまま次に進んだっていいじゃない。
どうせそのさよならは、
独り言にすぎないんだから。

「ちっぽけな覚悟程度であの日には振り返らないと決心をして」

共にある。

心穏やかに、祈りを。

今日だけは

春の風が全てを繋げてくれるだろうから。

例えるほどの余裕はない。

何が足らねえんだかな。
強がりじゃなく欲しいものはないはずなんだが、
強いて言えばあれだな、
人間関係を円滑にする潤滑油が欲しいかな。
比喩じゃなく、実際に。