今はまだ、様子見。 [短歌。]
風は強く、南から吹く。
全てを飛ばしてしまいたいのか、
この感情を混ぜてしまいたいのか、
何かを運んできたいのか。
「何もせず ただ立ち尽くす 唇を噛みしめて風上を見つめる」
全てを飛ばしてしまいたいのか、
この感情を混ぜてしまいたいのか、
何かを運んできたいのか。
「何もせず ただ立ち尽くす 唇を噛みしめて風上を見つめる」
全てフィルター越しの想い。 [短歌。]
それがいつの記憶かは思い出せない。
シチュエーションや交わした会話の一言一句は、
はっきり覚えているというのに。
「思い出す 君の瞳に映り込むあの日の私の髪の長さを」
回る世界と止まった時間。 [短歌。]
酔っているのは何にだったのかね。
酔うほど酒は飲んでいないし、
勿論自分になんかでもない。
そうだなあ、
できることなら、あなたの愛に酔いたかったねぇ。
「叶わない願いだったと知っている 知っているからこそ夢を見て」
酔うほど酒は飲んでいないし、
勿論自分になんかでもない。
そうだなあ、
できることなら、あなたの愛に酔いたかったねぇ。
「叶わない願いだったと知っている 知っているからこそ夢を見て」
何が悲しいことなのか。 [短歌。]
簡単に触れられる位置なら手なんて伸ばさないけど、
ギリギリ届きそうだと感じるから、
精一杯手を伸ばすんだよね。
諦める、事も出来ずに。
「僕達の時間はあの日で止まってる そう呟いた君の目を見た」
変わらないものがある場所。 [短歌。]
浸るだけ浸ったから、
もう心を乾かすとするか。
しっとりするだけの過去があることに、
さりげなく感謝しながら。
「心地好い水温だった あの頃とあの恋と君を例えるならば」
留まることはないが。 [短歌。]
多くは望まないから、
どうか、どうか、
現状維持だけはさせてもらえないだろうか。
「失ったものを数えてため息をついたら明日はまた前を向く」
どちらに伸びているか。 [短歌。]
ただ存在することに安心するということ。
それを穏やかな感情だととるか、
切羽詰まった状況だととるか、
果たしてどちらだろうね。
「この糸はどう繋がってここにある? 遥か昔か遠い未来か」
それゆえに、拒否も考え。 [短歌。]
するべき事としたい事は違うけれど、
しなければならない事とやりたくない事は、
大抵同じってのがね。
「人生の選択権は何処にある? 無くしたままでは心許なく」